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2019.09.04

転職コラム

放課後児童支援の仕事内容とは?

放課後児童支援の仕事内容とは?

お子さんに関わる資格のひとつに『放課後児童支援員』があります。これは2015年からスタートした新しい資格で、保育士さんの選択肢のひとつとして注目されています。そこでここでは、放課後児童支援員の仕事内容や受験資格、そして支援員として働く魅力についてご紹介します。

放課後児童支援員は学童保育の指導のための資格です。保育士や幼稚園教諭、社会福祉士などの資格を持ち、なおかつ研修を受講すれば、放課後児童支援員という資格が取得できるようになりました。2015年に策定された「放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準」により、学童保育施設には1名以上の放課後児童支援員を配置することが義務付けられました。学童保育施設とは、学校が終わったお子さんに対して、放課後に宿題をしたり遊んだりする場を与え、健全な育成を促す保育施設を指します。資格保持者の配置が義務付けられたことで、保護者の方にとっても大きな安心につながったのではないでしょうか。

放課後児童支援員の仕事は、保護者の方がお仕事などで家にいらっしゃらないお子さんが下校後に安心して過ごせる場を提供することです。出欠の確認や早帰り児童の対応、宿題や遊びを見守りつつ、おやつの提供や基本的な生活習慣を身につけるためのサポートを行います。ときにはお子さんと一緒に遊び、友だち同士で遊べるように橋渡ししたり、ケンカが起これば仲裁するなど、さまざまな対応力が求められます。また、学童保育施設での様子を保護者の方にお伝えするのも大事な仕事です。仕事をしながら子育てする保護者の方にとって、お子さんの普段の様子や小さな変化を知ることは大変なことです。保護者の方が安心して預けられる環境をつくること、お仕事と子育てを両立できるように支援することも放課後児童支援員の役割なのです。

活動時間は、放課後から自治体が定めた閉室時間まで。延長対応も含めて19時から20時まで開所する施設が増えてきました。土曜日や学校の長期休み(春休み・夏休み・冬休み)には、朝からお子さんを受け入れて、学習環境を整えます。学童保育を利用するお子さんの交流を目的としたイベントなども定期的に実施します。

放課後児童支援員の資格を取るためには、受験資格を満たし、「放課後児童支援員都道府県認定資格研修」を受講する必要があります。

下記条件のうちいずれか1つに該当する必要があります。
・保育士の資格がある者
・社会福祉士の資格がある者
・高卒以上の学歴(あるいはそれに相当する学歴)があり、かつ二年以上児童福祉事業に従事した者
・幼稚園、小学校、中学校、高等学校または中等教育学校の教員資格がある者
・ 大学あるいは大学院(国内外問わず)で、社会福祉学、心理学、教育学、社会学、芸術学、体育学を専修する学科、またはこれらに相当する課程を修めて卒業した者
・大学で、上記の学科において優秀な成績で単位を修得したことにより、大学院への入学が認められた者
・高卒以上の学歴があり、かつ二年以上放課後児童健全育成事業に類似する事業に従事し、市町村長が適当と認めた者
(引用元:厚生労働省『放課後児童支援員に係る都道府県認定研修ガイドライン』

受講する研修内容は、6分野16科目計24時間(1科目90分)で構成されています。学童保育の運営方針や心構え、お子さんの発達に関する基礎知識などを幅広く学びます。研修期間は都道府県にもよりますが、大阪府は5日間ですべてのカリキュラムを終えるようスケジューリングされています。
6つの分野を見てみると、以下のようなカリキュラムが設定されています。
1)放課後児童健全育成事業の理解
2)お子さんを理解するための基礎知識
3)放課後児童クラブにおけるお子さんの育成支援
4)放課後児童クラブにおける保護者の方・学校・地域との連携・協力
5)放課後児童クラブにおける安全・安心への対応
6)放課後児童支援員として求められる役割・機能
(引用元:『放課後児童支援員に係る都道府県認定研修ガイドライン』

保育士の資格を持っている方は、3分野8科目が免除となります。いずれもお子さんに関わる上で、仕事に直結する重要な内容になります。ぜひ、受験資格を確認して、お住まいの都道府県のホームページをチェックしてみてください。

放課後児童クラブに通うお子さんは主に小学生です。そのため、保育園とは違う遊びやサポート内容になります。小学生にもなると遊びはよりダイナミックになり、もちろん、日常会話もできるようになります。乳幼児と比べると身体も心も大きいけれどまだまだ成長過程、そんな子どもたちの支えになる体験は保育園とは一味違うキャリアだとも言えます。また、共働き家庭が増えているなかで、保育園・幼稚園だけではなく学童保育施設のニーズが高まっています。新しい学童保育施設が増えることで、施設への配置が義務付けられている「放課後児童支援員」の数も必要になっています。そのため、放課後児童支援員は将来性のある仕事だと言うことができます。

まだ新しい資格である放課後児童支援員。研修を受講することで資格が取得できますから、より専門的な知識を得るためにも、職の幅を広げるためにも、資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。

■監修/新谷ますみ
保育園運営本部で勤務。短大の幼児教育学科を卒業し、保育士・幼稚園教諭資格を取得。結婚後も仕事を続け、出産を機に一度退職。子育てがひと段落して、職場復帰。大切にしている言葉は「失敗しても、じっくり待つ」。

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