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2018.08.09

転職コラム

保育士資格があれば実務未経験でも保育士になれるの?

未経験でも保育士になれるの?

学生時代に取得した保育士資格。社会人になってから独学で保育士免許をとった…転職して保育士として働きたいと考えるものの、実務が未経験なので不安だと考える人も少なくないでしょう。しかし実際は、保育士資格を保有しながら別の職業についた後、転職して保育士になる人も数多くいらっしゃいます。この記事では、未経験から保育士をめざすときに気をつけたいポイント、保育園での面接や選考でアピールすべき点ついて説明していきます。

2003年以前に保育士資格を取得した方は要注意です。保育士として働くには「保育士登録」が必要となります。2003年に児童福祉法が改正され、保育士資格を保有しているだけは資格を活かせないことになりました。保育士登録の手続きは申請書類の受付から約2ヵ月程度かかりますので、実務未経験からの保育士転職を検討する場合は、まず保育士登録を行いましょう。
先にお話ししたように、資格をお持ちであれば未経験でも保育士になれます! 求人案内を見てみると「未経験OK」と書かれていることが多いことに気付かれるかもしれません。施設によっては大歓迎している!ということも少なくありません。それはいったいなぜなのか…。大きく分けて2つの理由を説明します。
現在の日本では、子どもは減っている一方で、核家族化の進行や共働きの増加によって保育施設を利用する家庭が増えています。そんな状況に合わせて、国や地方自治体、さらには民間企業が保育施設の設置に力を入れてきました。その一方で、施設の増加に追い付かず、保育士が足りない状況が続いているのです。
基本的に園内という限られた環境で仕事をしている保育士にとって、外部の企業で仕事をしてきた人の考え方やスキルは貴重だと言えます。保育園でのミーティングに参加したり、出し物のイラストや壁面を描いたり、保育記録を集計したり…、保育士には子どもと向き合う以外にも様々な業務があります。園での日常の業務を少しでも効率よく、少しでも子どもたちに喜んでもらえるスキルをお持ちであれば、保育の実務が未経験でも十分に活躍できるのです。
保育士の仕事は園児さんだけでなく、保護者の方々とも密にコミュニケーションをとる必要があります。ここでいう「コミュニケーション能力」は、会話力だけでなく、細やかな気配りも含まれます。まだ言葉で上手に表現できない子どもたち、保育士を信頼して子どもを預けてくださる保護者さん、保育士の実務を教わる先輩保育士・園長など、年齢も性別も考え方も様々な人と適切なコミュニケーションを取ることが円滑な保育現場の運営には大切になります。前職がさまざまな人とのコミュニケーションの多い職場であったのなら、ぜひ面接時にアピールしましょう。
保育士の仕事では、書類作成やデータ管理も少なくありません。すべての業務はあらかじめ立てられた指導計画にもとづいて行われていますので、計画書作成の際に事務処理スキルが求められます。事務処理は子どもたちのお昼寝時間やお見送り後などの短時間で終わらせる必要がありますので、正確さと速さは重宝されるスキルだといえます。逆に周囲の保育士さんから頼られる存在になる方もいらっしゃいます。
勤怠を守り、健康管理や言葉遣いなどの対人マナーをわきまえるのは社会人として当然のマナー。新卒の保育士さんの場合、基礎的な社会マナーから教えなければなりませんが、キャリア採用の場合は園側もこれまでに身に付けてこられたマナーに期待しています。また、保育士さんは子どものお手本になる人物であるべきで、それは保護者の方々からも望まれていることです。お子さんの命をお預かりする仕事ですから、周囲に気を配るのはもちろん、保育士同士が協力し合える人間性を兼ね備えていることが求められます。
「子育て」は言葉では教えづらいものです。実際には経験しながら、感じたことを実行していくものです。保育士の実務が未経験であっても、自ら育児を経験している場合には、それは大きなアドバンテージになります。また、保育施設に子どもを預ける親の立場も経験していれば、保護者の方々の気持ちも理解できる部分があります。さらに保育の現場でも、園児さんがいつもとは違う様子であることにも気付くことができるはずです。
いかがでしたでしょうか。実務未経験でも保育士資格をお持ちであれば、保育士登録を行なった上で活躍することができます。未経験からの転職に不安を感じるのではなく、これまでの人生経験を活かしてほしいという保育施設もほいともには多数掲載されています。まずは転職に向けて、前職や今までの人生経験を振り返って見るところから始めてみませんか。

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